咬合誘導とは?
咬合誘導とは、永久歯が生えそろう前に歯並びを整え、将来的に咬み合わせの異常が起きないような健やかな発育を促すための治療です。
咬み合わせが悪いと、むし歯や歯茎の病気になりやすく、歯みがきも困難になります。また、口元の表情を悪くするだけでなく、顎の正常な成長を阻む可能性もあります。
小児の咬合誘導にはメリットも多いため、早めの治療開始をおすすめしています。
<咬合誘導のメリット>
- 顎の骨格を調整できる
- 歯周組織を良い状態に保つことができる
- 成人後の矯正治療がスムーズに進む
成長段階で行うことで、顎の形や大きさ、上下の位置関係を最適な状態に誘導し、永久歯をきれいに並べやすくなります。
歯並びを整えるだけでなく、歯を支える骨や歯周組織の形状も理想的な状態に誘導できます。歯の寿命を延ばす上で重要な歯周組織を健康な状態に保つことができます。
永久歯が生えた際に歯並びや咬み合わせに問題があった場合も、先に顎の骨格や歯の配置を整えてあるため、矯正治療を進めやすく治療期間も短縮されます。
治療に使用する矯正装置はさまざまな種類があります。
まずはお気軽にご相談ください。
こんな方は当院へお越しください
- 乳歯の歯並びが気になる
- 永久歯がきれいに生えるか心配
このように治療します
咬合誘導の方法には矯正装置を使う方法と筋機能療訓練と併用する方法の2種類があります。
矯正装置にも複数の種類があり、これらを組み合わせて行います。
必要に応じて、むし歯治療やむし歯予防も並行して進めることがあります。
<矯正装置を使う方法>
歯に接着する固定式、ご自身で取り外しができる可撤式、お口の外に装着する顎外矯正装置の3タイプがあります。
どのタイプが適しているのかは、年齢や現在の歯並び、咬み合わせの状態で異なりますので、診察時にご説明いたします。
いずれの装置も多くのお子さまは1週間前後で慣れておられますので、ご安心ください。
<筋機能訓練>
口元の筋肉をトレーニングする方法です。
指や爪を噛む、舌を前に出すという癖は、歯並びを悪くする要因になります。
こういった癖が永久歯が生えそろった後も残っていると、咬合誘導の成果が薄れる危険があります。
そのため、口元の筋肉を鍛えて悪い癖の解消を目指します。
咬合誘導の開始は7歳~8歳が目安です。
タイミングを逃さないために早めのご相談をおすすめしています。